一級建築士・塩谷の「みのりコラム」

2018.05.23
不動産の親族間売買について!

2018.5.23(水)ブログの転記です!


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 今日は、親御さんから土地を売ってもらい

家を建てるという建主さんとの打合せ!

(実際には、もう少し複雑な話しですが)


 今回、贈与税・相続税などについても検討すべきでしたので、

税理士の先生にも同席して頂きました!

(一般的な税務の話は、私でも出来ますが 

  個別案件の相談は1級建築士や宅建士、

 ファイナンシャルプランナーの資格があっても税理士の仕事になります)



 親子、親族間だから 

気軽に(意図的に安い価格や、余計な経費をかけたくないと思い)

仲介業者さんを入れないで個人売買しようとすると、

思わぬ贈与税の対象となる場合があります。



 また、そういう場合には

住宅ローンの審査を受け付けてくれない銀行がほとんどです。

(稀に受付てくれるところもありますが、その場合でも適正な売買価格を

  銀行に提示しなくてはいけません)


その他、瑕疵(隠れたキズ)があった場合 

個人間で対応しなければいけません。


 具体的には、売買後 工事中、違法な埋設部が出てきた!とか。

境界杭が違っていた! 

土地を買ったはいいが、建築法規的に、家の建て替えが出来ない!・・・・



 そうならないためには、仲介業者を入れて売買を行う必要があります。


住宅ローンを利用せず、現金などでの売買の場合でも

適正価格を算出出来る、建築法規を事前にチェック出来る、

瑕疵があった場合の対応を決めて置く、など

プロに相談した方がよいと思います。



 その他、相続がらみで 

遺産分割協議などを行ってない不動産などを売買する場合など、

司法書士さんや土地家屋調査士さんといった

それぞれ専門分野の先生にも確認や手配が必要になります。



 本日も、税理士の先生を交えた打合せ後

法務局へも確認へ行って来ました。



 私たちは、家をつくることが専門ですが

土地や家は高額かつ大事な資産です。!



満足する家をつくることはもちろんですが、

その周辺手続きや税務の事、法務のことなど

幅広く対応する必要があります。



 また今回の場合のように

それぞれ専門分野のプロとの連携も大事ですね!(^∇^)



それと最後にもう一つ、大事なことを記載します。

本日も建主さんに、お話しましたが

上記 手続きだけではなく、

贈与・相続に関しては、売買の当事者だけではなく

周囲の親族の方、相続に係るその他の方の心情も大事です!



 こういった場合のトラブルは、だいたいそういう方々の

心情を確認していない、事前の相談・合意を得ていないと起こりやすいですね。

手続き上はスムーズでも、人間関係での話がややこしくなる場合が

結構あります。



今回は、そういった件は 建主さんと親御さん

その周囲の御親族の皆さんで事前協議されて合意をしているので

問題はなさそうです!(^∇^)


宮城県・仙台市内で 自然素材・無垢材 高断熱・高気密・高耐震性の注文住宅・

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