一級建築士・塩谷の「みのりコラム」

2020.07.18
『水害リスク』の説明責任義務化へ!

2020.7.18(土)ブログを転記します!

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今日の新聞記事から。


度重なる水害から、居住者を守るために

住宅の購入・入居希望者に宅建業者は

水害リスクを説明することを8/28から

義務化すると、国交省の発表。


 今回の熊本などの豪雨被害もそうですが

豪雨や台風による『水害!』は

毎年起こることが前提ということですね!


 これは、不動産売買契約時の前に行う

重要事項説明時に、説明するようになります!


浸水想定範囲や避難場所が記載されている

各市町村のハザードマップで

売買の土地や建物の場所を買主さんに確認して頂く。


毎年、日本のどこかで起こる得る『大規模な水害リスク!』は

人ごとではないですね!


川近くはもちろんですが、

去年秋にあった台風19号による土砂崩れ、地盤崩落など

街中だって、もう絶対大丈夫!は、ないんです。


あとは、いかにリスクを減らすか?

リスクのある土地は買わない!

(そういう土地に限って、値段が安くて魅力的!(>_<))


だからこそ、土地購入時や建物購入時に

利便性だけでなく、その土地の災害リスクも

しっかり検討することが大事です!


 今回、宅建業者はハザードマップなどを使った

『水害リスク!』の説明責任を負います。


 しかし、『水害リスク!』の説明を聞いて

納得して購入した土地や建物で

万が一、起こった『水害被害!』は

自己責任になってしまいます!

(※ただし、ケースバイケースと特記しておきます)


 特に、土地売買時の重要事項説明(とっても大事!)って

契約間際にやる宅建業者(不動産屋)さんが多いんです!


私たちが入ると、土地契約・数日前には必ず

重要事項説明書・契約書を入手し、

買主さんに不利な条項がないか?チェックします!


 でもこれって、いまだに

嫌がる宅建業者さんって、いるんですよ!


”なんで、住宅会社に事前に書類を見せなきゃいけないんだ!”って

逆切れされることもしばしば。

(うちは住宅の設計・施工以外にも、宅建業もやっていますけど・・・・(^^;))


素人の買主さん相手に、不親切です。ほんと。


契約前に、専門用語でたくさん説明されても、???ですよね。

ハンコを押してから、あれって?と思っても遅いんです!


 今回の宅建業者への『水害リスク!』の説明責任は

素人の買主さん相手に、

とりあえず説明しましたよ!ではなく、

しっかり買主さんが『水害リスク!』を理解して、

購入検討の判断材料になるような丁寧な説明が

重要事項説明の実務では大事になって来ると思います!


『丁寧な説明!』


買主さんも、”あれ?”って思ったら

場の雰囲気に流されず、契約を延期してでも

気になる事やわからないことは

確認することも大事ですね!(^-^)

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